こひがしブログ

生きにくい日々を幸せに生きるため試行錯誤する記録

ある名著を半信半疑で読んでみたら、本当にたばこを辞められた

私は禁煙をしました。まだ8ヶ月ほどしかたっていないのですが、これまでの禁煙と違って明らかに吸いたいと想像する機会が減っています。しかし、もう二度とたばこに手を出したくない、あの生活には戻りたくないという思いの方が強いです。

禁煙できた最大の理由は、有名な書籍を読んだことで、禁煙を決意できたことが大きいです。

また、現在は禁酒もできていて、アルコールとたばこの相性は最高だったんだなと思うことがあります。逆にいうと、どちらもやめたことで、どちらの抑制にも効果を発揮していると思うのです。

まずは、禁煙にいたったきっかけとプロセスについて話したいと思います。

夫との大喧嘩がきっかけに

ある晩、夫といつものごとく喧嘩をしてしまいました。そんな時私は、夜中ひとりで泣き続け、酒を片手に換気扇の前に座り込み、たばこをチェーンスモーキングするというお決まりの落ち込みパターンを持っていました。

そんな夜更かしをするせいで、翌朝も遅くまで寝てしまいます。目覚めると横に娘がまだ眠っていました。娘を保育園に連れて行かなければいけない時間が近づいています。

自分が勝手に夜更かしをして、起きられなかったのに、私は夫に

「なぜ起こしてくれないのか」と責めました。私はともかく、娘には、カーテンを開けて覚醒を促すくらいのことをしてくれてもいいのではないかと思ったのです。

今思えば、この時夫婦間での娘の送り迎え分担問題も、良い落とし所を見つけられずにいたと思います。夫婦の仲はそもそも上手くいっていないのです。

朝からああだこうだとやっているうちに、夫が家を出る時間が近づいています。

私は口論が始まるとなかなか辞められない厄介なタイプです。夫を玄関外の廊下まで追いかけて言って、後ろから突き飛ばしました。私は裸足のままでした。

夫が出社したあとの家で、私は反省しました。反省するならしなければいいのですが。

それからしばらくの間、夫はいつも気持ちが沈んでいるようで、私はそんな夫をいたわることすらできませんでした。

この頃、病院にも真面目に通っていなかった時期だったと思います。

そこで再び治療に取り組み、まずは夫に誠意を見せよう、関係を修復しなければと思いました。

再び通院を始め、書籍や新しい考え方を取り入れ始める

再び通院を始め、その頃はインチュニブ(注意欠陥/多動性障害)の服薬を復活したと記憶しています。

また、このままではいけないという気持ちから、依存や心のケアに関する様々な書籍を読み始めました。

その中で、度々夫に指摘されていた言葉を思い出します。

酒を控えたら良いのではないかというものです。

まだこの頃の私には断酒を決意する勇気がありませんでした。

そこで、まずは禁煙から取り組もうと思ったのです。以前から、禁煙には何度か挑戦したことがあり、再び一本に手を出すことがなかったら、そのまま禁煙できていたのに。という思いはずっとくすぶっていました。

不思議なのですが、禁煙や断酒について決意しようとする時、今後一生自分の人生からこれがなくなるということが怖いと思う気持ちが生まれます。

辞めたいのに辞めたくないという気持ちなのです。

しかし今回はやるのです。

まずは、禁煙についてのブログなどを読み始めます。そこでふと思い出したのは、昔から度々耳にしたことがある本です。

それは『禁煙セラピー』(アレン・カー著)という禁煙したい人が、たばこを辞めるための本で、20年以上前にベストセラーになったものです。

禁煙外来や、代用製品をいろいろ試してしまっていた私ですが、この名著は意外にも読んだことがなかったのです。

そこで早速購入。これも読みはじめるまでにはかなり勇気がいりました。下手すると一ページ目に

「もうたばこは吸わないでください」と書いてあるかもしれないのです。そうなると、読み始めるタイミングで今ポケットに入っているたばこを捨てる決意をするということです。

『禁煙セラピー』は私には効果絶大だった

読み始めた『禁煙セラピー』ですが、この本を読み始めて半ばにはすでにたばこを捨ててしまいたくなります。

内容としては、いかにたばこが有害かという説明と、たばこを吸うことがいかに無意味か、吸わない人生がどんなに素晴らしいものか。ということが書かれています。

まぁ、そんなの本を読まなくても知っていたことばかりなのですが、不思議とこれが本を読み進めていくことでどんどんマインドコントロールされるように私の意見のようになってくるのです。

そして私は本を1日ほどで読み終えました。もちろんこれにてたばことはお別れです。

一生忘れないと心に決めている、三田駅のある喫煙所の前で、最後の一服を「まずいまずい」と思いながら吸ったこと。

そして、プルーム・テックだったのですが、これをゴミ箱にポイっと捨てました。本当にこれで、二度とたばこを吸わなくていいのだなと、嬉しいようなさみしいような、誇らしいような気持ちになりました。

その日はそのまま病院の日でした。そこで先生に

「禁煙することにしました」という報告をしたのです。

先生がなんと言ったのかは覚えていませんが。

 

つづく