こひがしブログ

生きにくい日々を幸せに生きるため試行錯誤する記録

新型コロナ対策、夫の時差出勤のおかげで夫婦円満に

新型コロナウイルスの流行で、3週間ほど前から夫の勤務先が時差出勤になっています。夫は朝7:00ごろ家を出て、帰りに娘の保育園にお迎えに行き、18:45ごろには帰宅、3人で夕飯を食べるという生活がここ最近続いています。夕食以降の予定を家族3人で過ごせるということ、これが私の心の安定に大変大きな影響を与えています。単純に嬉しい。

夫の時差出勤が始まるまでの生活はというと

私は娘のお世話の大抵のことが面倒臭いと思うのですが、特に保育園の送迎や、夕方以降のお風呂、歯磨き、寝かしつけあたりは本当に苦痛でした。そのため、保育園の送迎を夫婦どちらが行うかということでは度々議論となります。夫の勤務先では、通常始業時間が固定のため、保育園の送りをになった場合、娘の準備や保育園行きたくない攻撃に手こずらされたりすると、会社に遅刻してしまいます。これは何かとストレスとなるでしょう。お迎えの場合は、夫が勤務先の定時に退社したとしても、娘のお迎えに行く頃には保育園の延長を最大使って間に合うかどうかというところです。

そうなると、仕事の時間が固定ではないフリーランスの私の方が、圧倒的に時間的融通がきき、送迎に安定して行けるということになってしまいます。そのため私が送迎のメインでした。

娘の成長の度合いによって、保育園にすんなり行ってくれる時期と、駄々をこねて行きたがらない時期を繰り返しています。

つい数ヶ月前、朝のイヤイヤが特に激しい時期があり、そのころは私が送りも担っていました。そもそも支度が進まず、家も出られずに9:00、10:00となり保育園に遅刻することもしばしば。先生には怒られ、私は仕事を開始できずに悩んでいました。時を同じくして夫が原因不明の顔面神経麻痺に。夫は生活を見直すことになり、大変ストレスの多い朝の電車のラッシュをさけて通勤することになりました。こうして今度は、朝の娘の送りを夫婦2人で手厚くやってみました。慣れてくると、夫が一人で送ってくれるようになり、そのおかげで私もお迎えは頑張ろうと、多少はモチベーションを保てた時期もありました。しかし、お迎えはどんなときも行かなければならないし、夕方以降の娘とふたりきりの時間の心細さは変わりませんでした。 

保育園のお迎えから、夕方ワンオペ育児の負担をなんとかしたかった

保育園のお迎えの時間が近ずくにつれ、私はだんだん不安になります。話は少し外れますが、私は1ヶ月ほど前から断酒をしています。断酒より以前、私は保育園のお迎えの少し前、15:30〜16:00ごろには度々酒を飲みはじめながら仕事をするという生活を送っていました。そうすると、17時ごろには酔っ払いに。お迎えに行くのが大変億劫になります。飲んだらお迎えに行けなくなる、そう思えば思うほど、なぜか飲みたい気持ちが強くなるという具合でした。実際に、お迎えに行けないと感じ、夫に代わりに迎えに行って欲しいと仕事を切り上げさせ、急にお迎えを変わらせたことも数回ではききません。

ベロベロの姿でお迎えに行くのが怖い、先生や他の保護者に酔っ払った姿をどう思われるか、色々と考えをめぐらせ涙が溢れ、泣いた姿を見せたくなくて結局お迎えには行けない、となるのです。

また、夕方以降のワンオペ育児が最大の悩みです。できるだけ、娘とふたりきりになる時間を減らせるよう、夫婦で対策を考えていました。実家に身を寄せる(あくまで私自身の)という案も度々検討しています。実母がいる環境であれば、ひとりで娘と過ごす時間がほどんどなくなります。また、こちらは極端な話ですが、実家とは別の第三の地域への移住。移住先の条件は、夫の職場と家をできるだけ近くにでき、通勤時間を減らせるような土地であることです。そうすることで、定時に仕事を終わらせ、すぐに帰宅、夕食を3人でとれるような生活を作ることができるだろうというものです。現在夫の職場は東京の中心部なので、職場の近くに住居を持つということが経済的に厳しいのです。そんなことを色々考えるのですが、どの案も、デメリットまで考えると踏み出せませんでした。

仕事選びに保育園の送迎をどこまで考慮するか、夫との価値観の違いによる不公平感

夫がフレックスや、17:00定時などの仕事に転職すれば良いのかもしれません。しかし、転職となると、この条件で理想の転職が叶うのか、現実的には難しいところでしょう。私自身、保育園の送迎を行うため、勤務先選びに勤務時間の融通がきくか否かを重視していました。しかし、多くの求人要件はフルタイム、勤務時間固定です。さらに終業時間は早くて18:00、遅いと19:00。仕事の多い都心で勤務先を見つけようとすると、お迎えがかなり遅くなるか、閉園時間に毎日駆け込みという感じでしょう。入社初年度からの時短勤務を認めていない会社も多くあります。保育園じを抱える親の再就職はそう簡単ではないのです。私と夫はほぼ同時期に就職活動をしています。私の出産後、娘が生後9ヶ月頃のことです。私は就職活動には大変苦戦をし、職についても転職を繰り返し、決まった雇用や正社員などの企業勤めには少し限界を感じていました。そのため、現在はフリーランスなのですが。夫も、当初はフレックス勤務や、いざとなったらお迎えに行ける早い時間の定時の会社、残業のない職を探していました。しかし、結局最終的に決めた仕事はフレックス勤務ではなく、定時もお迎えにちょくちょく行くには遅めの終業時間の仕事でした。やはり、男だろうと女だろうと、自由な勤務体系、それも子育て優先のかなり柔軟な働き方を希望するとなると、現実的には難しいのです。

私は、夫が子どもの送迎を完全に私主体にしなければ仕事ができない職を選んだことに、かなり不公平感を感じていました。私にはお迎えを見込まない勤務体系など、はなから選択肢にすら入れられないと感じていたからです。同じ立場なのに、フルタイムで、出勤時間も固定の仕事をすんなり決めた夫に、「ずるい」という気持ちをずっと持っていました。なので、このことは喧嘩になると度々私が夫を責める材料として掘り起こされます。

そんな中始まった時差出勤、これが終わると考えると怖い

これまで、子どもの保育園の送りかお迎えのどちらかは夫が担うべきだ、とか、送りの方が辛いなど、よくわからない理屈で攻防を繰り返してきた保育園送迎問題。私が何を求めているのか、どうすれば平等なのか、どうあれば家族は幸せなのか。もうよくわからなくなっていたときです。新型コロナウイルスが流行し、全く意図せず夫の時差出勤による前述のような生活が始まったのです。現在は私が娘の送りを担っています。夫が7:00ごろ家を出て以降、8:40分ごろに私と娘が家を出るまでの1時間40分はふたりの時間ですが、なぜか今は登園拒否がさほど強い時期ではないようで、比較的すんなりと支度し、毎日決まった時間に出発できています。そのため、私はそれほどこの時間が苦ではありません。また、夕方までお迎えの時間を気にすることなく、過ごせることは大変ストレスフリーです。夫と娘が帰る頃には仕事を終え、娘が帰ってくると玄関で抱きしめ、お迎えに行っていた頃より会えるのが嬉しく感じます。そのまま夫が娘に手を洗わせたりしている間に、私は食事の支度を落ち着いてでき、3人で団欒。大人がひとりいることで、お風呂も歯磨きも寝かしつけも、お世話の段取りが大変楽でスムーズです。

 

夫の時差出勤がいつまで続くのか、目処はたっていないようです。この生活がなくなり、また夕方育児のワンオペ生活が戻ってくると思うと、怖いです。

夫の会社の時差出勤は出勤時間を7:00〜11:00までの間でそれぞれが決められるもので、事前の報告の必要も特になく、ほぼフレックス勤務に近い状態と言えると思います。新型コロナウイルスの終息までの間、期間限定で行われる対策的措置なのですが、これにメリットを感じている他の社員の方も多いのではないかと思います。夫は、時差出勤が始まる直前まで、顔面麻痺の配慮として直属の上長との間で特例時差出勤が認められていたのですが、どこか肩身が狭かったと言います。直属の上長も、新型コロナによる時差出勤が始まると、「こひがし男くん、これまでこそこそ調整しなければならなかった勤務時間を、堂々と時差出勤できるようになってよかったね」と、嫌味ではなく励ますつもりで言ってくれたようなんですが。言われて夫はヒリヒリしたのだとか。

 

しかし、これで業績が下がるなどトラブルがなく、一定の社員から希望があれば、フレックス勤務などの柔軟な勤務形態が導入されてもよさそうなものです。

不謹慎ではありますが、新型コロナの影響で私の理想の平日の過ごし方が明らかになったというお話でした。